エボナイトの作り方

3つの原料

原料は3つ。天然の生ゴムと硫黄、そして充填材としてのエボ粉です。
どれも、天然素材です。

天然の生ゴム
ゴム
    純度の一番高い最高級天然ゴムを使っています。
    天然ゴムは塊で入荷し、それをロールで柔らかくなるまで練ります。
硫黄
硫黄
    硫黄
エボ粉
エボ粉
    エボ粉は、エボナイトとゴムから出来ています。
    充填材として混ぜます。

エボナイトの製法

万年筆の素材としてのエボナイトは、下記の工程で作られます。

(1)配合 (2)混練り矢印(3)裁断矢印(4)押し出し矢印(5)蒸釜で加硫矢印(6)センタレス加工

カラーマーブルエボナイトの場合、より複雑な工程が入りますが、今回はシンプルなブラックエボナイトの工程をについて、作業を追ってご紹介します。

【ミキシングロール】
混練り
配合した、天然ゴム・イオウ・エボ粉をロールで練ります。  

手順
 ・生ゴムが柔らかくなるまで、ロールで練ります。
 ・硫黄とエボ粉を加え、さらに練り上げます。
押し出し
押し出し機 【押し出し機】
投入するところ  板状になったエボナイト生地を押し出し機にかけ、棒状に加工します。
 写真は、生地を入れるところ。
出口部分  押し出し機から、エボナイトが出てくるところ。
 出口部分は、火が点火されています。これは口金部分を温め、表面を滑らかにする為です。
カット  加硫前のエボナイトは、まだ柔らかい。
 他のものと付いてしまわぬ様、打ち粉がまぶされます。
カット  練りだされてくるエボナイト。
 その場で同じ長さにカットされます。
蒸釜で加硫  
蒸釜 蒸気釜で数日間かけて蒸し上げます。
蒸気で加熱・加圧すると、加硫が進みます。ゴムの分子と硫黄の分子が結合することを「加硫」といいます。
この化学反応により弾性や強度が飛躍的に向上し、柔らかかったエボナイトは超硬質ゴムとなります。 加熱時の温度管理は、熟練の職人技を要します。
最初は温度を抑え、時間の経過とともに緩やかに温度を上げ、最後はさらに温度を上げる、というような調節を、エボナイトの形状や大きさによって変えて行います。

途中で、釜を開いたり外から覗くことは出来ないので、職人は蒸気の圧力や、排気の間隔を見て加熱温度を調整します。
センターレス加工へ
センターレス加工で外径をそろえたら、いよいよ万年筆職人の出番。
「ろくろ挽き」の工程に入ります。

  *カラーマーブルエボナイトの場合はさらに複雑な工程を経ます。

*また、万年筆の素材を作るには、「押し出し」という手法以外にも、型で成型する手法もあります。
 型成型は、一本ずつ仕込みの重量を計測しながら、手作業で型に生地を仕込んでいく、とても手間のかかる手法です。 作り出す製品によって、作り方を変えています。萌芽は型成型、立竹は押し出しの素材を使用します。